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Nike Together campaign, airing October 2014, image from Nike commercial film. |
NBA Finalsはとうとう終わった。Clevelandは敗れたが、LeBron
Jamesと契約しているNikeにとっては十二分に満足できるFinalsだった。この1年間の“LeBron”ブランド売上高は二桁の伸びを続けてきた。
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"There's always this year" banner at the
Quicken Loans Arena, NBA Finals Game 3. |
NikeはJamesの古巣へのUターンから1年間、徹底したキャンペーンを展開してきた。第1弾は去年7月11日のCleveland復帰宣言で、球団、Sports
Illustratedと連係プレーでJamesのCleveland復帰を大々的に演出した。10月30日のCav'sオープニングゲームには クリーブランド市を巻き込んだ
”Together” キャンペーン展開し、その勢いに乗ってSignature Brandの ”LeBron 12” コレクションを同時発売した。このキャンペーンはその後Cleveland市から全米に向かって展開された。
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LeBron XII Collection release on October 30, 2014. |
2015 Playoffs突入後は2005年から断続的に展開されてきた”We Are
All Witness” キャンペーンを再編成し、再びCleveland市民へのアピールを打ち出した。さらにFinalsに入ってからは “There's always
this year” をスタートした。いずれもCleveland市民に向けた全員参加型キャンペーンである。
ここまでやられると、JamesとCavaliersとCleveland市民は運命共同体と思ってしまう。だれだってLeBron ブランドを購入して、The Q(Quicken Loans Arena)に応援に行こうということになる。現代社会でバスケットシューズを売ることは、市議会や連邦議員の選挙運動と何ら変わらない活動になった。デザインや機能が良いからこれ買ってと言ってるドイツや日本のブランドとはケタ違いの規模感とモチベーションを発揮したブランドキャンペーンだったのである。
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We Are All Witness poster on a wall, Cleveland, OH. |
“LeBron” ブランド売上が12カ月間で3億4.000万ドル(前期比13%増)となったのは当然である。世界中のバスケケットシューズブランドを合計しても、“LeBron”ブランドに遠く及ばない。NikeがNBAとの8年契約に10億ドルという巨額投資を決断したのは、ちゃんとそれなりの背景があるのである。
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