What you need to know about N.W.A before seeing “Straight Outta Compton”

Straight Outta Compton（監督：Gary Gray）が8月14日アメリカで公開される。80年代後半にGangsta rapのサブジャンルを開拓したドキュドラマで、プロデューサーには元メンバーのIce Cubeも名を連ねている。制作計画は2009年に発表され、当初はJohn Singletonが監督候補に挙がっていた。SingletonはBoyz n the Hood（1991）の監督で、Ice Cubeも出演していたから好都合だったと思うが実現しなかった。配給はUniversalである。

N.W.Aは1986年にデビューし、1988年にリリースしたアルバム“Straight Outta Compton”で一躍名前が知られたラップグループである。オリジナルメンバーはArabian Prince、DJ Yella、Dr. Dre、Eazy-E、IceCubeの5人で、1991年に解散した。映画は彼等の生い立ちと活動をほぼ忠実にトレースしている。

N.W.A（Niggaz Wit Attitudes）はGangsta rapというサブジャンルを開拓したグループで、名前からして恐そうなラップグループだった。彼等の出身地Comptonは典型的なインナーシティで、80年代にはギャング抗争が多発した地域である。隣接するSouth Centralも1992年のロサンゼルス暴動で銃撃戦が行なわれたことで有名になった。

当時のインナーシティのバイオレンスは、ストリートギャング同士や人種間の抗争だった。現在のインナーシティは白人警官とアフリカンアメリカンの対立時代に変わった。N.W.Aは警官ヘの反抗を主張したLyricが多く、バイオレンスを売り物にしたグループだった。こういう時代にN.W.Aのドキュドラマはいったいどういうインパクトを社会に与えるのか注目が集まっている。LAPDは8月10日のLA PremiereにGang unitを送り込んだ。