2014年12月10日水曜日

Athletes who protest: 'I Can't Breathe'

LeBron James in ' I Can't Breathe' T’s
12月8日のCleveland Cavaliers x Brooklyn Nets戦はロイヤルカップルが観戦したが、もう一つハプニングが起こった。両チーム主力選手が“I can’t Breathe” Tシャツでウオーミングアップに登場したのである。
L-R : Nets players, Jarrett Jack, Kevin Garnett, Jay Z, Alan Anderson and Deron Williams.
Cavaliers側はLeBron James、Kylie Irving。NetsはJarrett Jack、Kevin Garnett、Alan Anderson、Deron Williams達が着用した。Brooklynは11月20日、28歳のAfrican American男性がNYPDオフィサーに射殺された。しかも当日はゲーム会場Barclay Centerを抗議デモが取り囲み、Die-inを展開していた。いわば地元の事件だからNetsプレイヤーは敏感に反応した。いっぽうジターチームCavsの Jamesも、インタビューに"It's not a Cavs thing. It's a worldly thing."と応じたのである。
Kylie Irving in ' I Can't Breathe' T’s

NBAプレイヤーはすでに11月4日、Derrick Rose(Bulls)がOrlando Magic戦に“I can’t Breathe” Tシャツを着用していた。JamesはRoseをみて着用を決断したと言っている。Kobe(Lakers)もカリフォルニアで着用しているから、すでにNBAでは“I can’t Breathe” Tシャツは全米に波及している。
Derrick Rose in ' I Can't Breathe' T’s
現代のMajor Leagueはたんなるスポーツ興行組織から、Social Mediaに肥大化している。しかもFacebookやTwitterに勝るとも劣らない最強メディアの一つである。Nikeが制作したLeBron XII発売TVCF Togetherは、Cleveland CavaliersCleveland市民が街を変えてゆくという設定になっている。
プロのエリートアスリートはSocial Role Modelどころか、地方都市の市長をもしのぐ影響力を保持し、英国王室接待で国務長官並の役割まで果たすようになった。その最先端にいるエリートアスリート達が、人種差別や警察の過剰なバイオレンスに反応しないはずがない。
Kobe Bryant in ' I Can't Breathe' T’s
現代社会でスニーカーやユニフォームを売るのは、HooliganSneaker Headsにマニアックなプロダクトを押し付けることではなくなりつつある。社会の変化に必要で、人々の生活に貢献できるプロダクトを供給しなければならない時代が始まっている。日本とドイツのブランドメーカーも、アメリカで起こっている変化に早晩巻き込まれることになる。

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