Philip Knight, Founder and Chairman of Nike, Inc. |
1982年にはJogging Boomが終息し、Nikeは企業存亡の危機に立たされた。1986年にはHorst
Dasslerが死去し、adidas帝国の解体が始まった。1990年にはNike売上が全世界スポーツブランドNo1になった。1998年には10年続いたバスケットシューズブームが終息した。いずれの年も、世界のスポーツ用品ビジネスが転換期を迎えた年だった。しかし、2014年のように多くの変化が集中した年はなかった。
Mark Parker, President and CEO of Nike, Inc. |
史上空前のClassic Trainer Boom。Reebok時代以来のWomen’s
Sneaker Market急成長。ハイファッション最先端のFashion Statement Trainer。ドレスシューズブランドを超えたLuxurious
Bespoke Sneaker。しかも、いずれの変化も、史上発生した全ての変化をしのぐ規模で進行中である
しかもこれだけの変化をNikeだけで引き起こし、牽引した。ドイツのブランドはすでにFootballのスペシャリティブランドに過ぎない。日本のブランドはアジアのローカルブランドとして生き残りを模索せざるを得なくなるだろう。かつてTokyo
FashionやSony、HondaといったGlobal Brandsも存在した。しかし、いくつかの例外を除いて、Global Presenceには耐え得なかった。
LeBron James, Cleveland Cavaliers, Endorser of LeBron shoes. |
店頭やブランドだけを見ていても、未来を見通すことはできない。2006年2月Nike社長に就任したばかりのMark
Parkerに、Steve Jobsが贈った言葉。“Get rid of the crappy stuff and focus on the good
stuff“は、Parkerだけでなく誰にでも金言である。自らのスペシャリティを磨かなければ、サバイバルも困難な時代が来年からスタートする。
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