Team US 2016 Summer Olympics Opening Ceremony |
第31回Summer
Olympicsが8月6日開幕した。206カ国・地域から約11,000人のアスリートが参加し、8月21日まで16日間にわたって28種目308イベントが開催される。5日は午後8時〜11時54分までの約4時間、Maracanã
Stadium(Rio de Janeiro)でOpening
Ceremonyが開催された。観客は収容規模いっぱいの78,000人を収容し、全世界放映されたTV中継は30億人が視聴した。
2016 Summer Olympics Opening Ceremony |
Maracanã Stadiumはもともと1950年ワールドカップ・ブラジル大会に建設されたサッカースタジアムである。今回のオリンピック開催に向けて改装されが、アスレチックスタジアムではない。1900年のパリ大会以来100年以上にわたる慣例として、Opening Ceremonyは、メイン会場に使用されるアスレチックスタジアムが会場になってきた。しかしブラジル政府は開催費用節減のためメインスタジアム新設を断念し、セレモニー会場にサッカースタジアムを代用したのである。
Opening CeremonyのクリエイティブディレクターはFernando Meirelles、Daniela Thomas、Andrucha Waddingtonのトリオで、映画監督と脚本家のチームである。演出はブラジルで最も評価の高いコレオグラファーDeborah Colkerが起用された。彼女はCirque du Soleilの演出も手がけるなど国際的評価も高い。セレモニーのofficial costume producerはClaudia Kopkeである。
Gisele Bundchen performed runway walking with 'Girl from Ipanema' |
セレモニーのパフォーマーにはCaetano Veloso、Gilverto Gil、Anittaなどブラジルを代表する大御所、若手が総動員され、なんとGissele Bundchenまで出演した。彼女は会場の端から端まで歩いただけだったが、さすがにスーパーモデルだけあって歩くこと自体がパフォーマンスになるのである。しかもDaniel JobimのThe Girl of IpanemaのBGM付だから言うことなしという演出だった。。彼女の着用したドレスはブラジル人デザイナーAlexandre
Herchcovitchのデザインである。
ブラジルは建設費だけでなくセレモニー経費も緊縮予算で徹底削減した。ディレクター達は予算をロンドン大会の10%に抑え、無駄を極力省いたと強調している。しかし低予算にもかかわらず、6,000人を超えるアーチスト、ダンサーを駆使したセレモニー演出は内外の高い評価を受けた。2兆円だ、3兆円だと言っている日本の組織委員はブラジルを見習うべきである。
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